労働保険の年度更新処理で、従業員の労保雇保区分を修正する方法をご案内します。
労保/雇保区分は、給与(賞与)データ領域作成時点の従業員情報に登録されている内容を確定した給与(賞与)データに保持しています。区分修正画面では、給与(賞与)確定時の労保/雇保区分を確認でき、正しい区分が登録されていなかった場合は、区分を修正できます。
目次
・区分修正画面の表示方法
┣従業員情報から表示する
┣年度更新データ作成画面から表示する
┣区分修正画面の見方
┗背景がピンク色で表示される場合
・データ確認画面の操作方法
・労保雇保区分の個別修正
・労保雇保区分の一括修正
┗「適用設定名」のみ変更する場合
・区分修正時の注意点
区分修正画面の表示方法
従業員情報から表示する
- 従業員情報>各種設定>「区分修正」をクリックします。
- 「区分修正」画面が表示されます。
年度更新データ作成画面から表示する
- 年度更新管理画面から、該当事業所の▶年度更新データ作成画面を開きます。
- 「区分修正」をクリックします。
- 「区分修正」画面が表示されます。
区分修正画面の見方
A | 事業所情報>基本情報タブの給与計算規定のグループ毎に表示を切り替えます。 |
B | 事業所情報>基本情報タブの給与計算規定の「締日」「支払日」が表示されます。 |
C | 「適用設定名」のプルダウン(▼)から「すべて(表示)」「労働保険番号(ごと表示)」に切り替えます。 |
D | 確定処理年度が表示されます。 |
E | 「労保対象外手当」をクリックすると、給与マスタ>手当・控除タブが表示され、労保対象外手当を確認することができます。詳細は▶こちらをご確認ください。 |
F |
「データ確認」をクリックすると「データ確認画面」が表示されます。 |
G | 「一括変更」をクリックすると、労保/雇保区分を一括で修正することができます。詳細は「一括修正する方法」をご確認ください。 |
H | 「該当人数表示」の「」をクリックすると、下記が表示されます。 ・年度該当人数:「役員・未設定」「取得(確定処理年度内の雇用保険資格取得者数)」「喪失(確定処理年度内の雇用保険資格喪失者)」を表示します。 ・各労雇区分別人数:従業員情報に登録されている「労保区分,雇保区分」の内容をもとに「1,5(労保区分1、雇保区分5)」「 3,0」「 2,6」「 0,5」「 他」の人数を表示します。 ※出向対象者画面で登録された内容は「該当人数表示」には反映されません。適用設定名毎の人数表示はできません。 |
I | 〇月分にカーソルを近づけると、「支払日」「対象期間」が表示されます。 |
J | 労保/雇保区分にカーソルを近づけると、各月のデータに区分登録されている労働保険の「適用設定名」が表示されます。 |
K | 従業員マスタに登録されている「労保/雇保区分(適用設定名)」「入退社年月日」「雇保取得喪失年月日」が表示されます。 |
背景がピンク色で表示される場合
現在の従業員情報と該当の給与(賞与)データで、「適用設定名」「労保/雇保区分」が異なる場合に背景がピンク色で表示されます。
(例1)
従業員マスタで労保/雇保区分を正しく設定せずに、給与(賞与)計算を確定している場合、現時点での従業員マスタの労保/雇保区分と異なるため該当の給与(賞与)データがピンク色で表示されます。「一括修正」で労保/雇保区分の修正をおこないます。
(例2)
確定処理年度の途中で雇用保険に加入した場合、加入前の給与(賞与)データはピンク色で表示されます。区分修正は必要ありません。
メモ欄を活用して覚えを残すこともできます。(「個別に修正する方法」の手順3をご確認ください。)
データ確認画面の操作方法
区分修正画面上部「データ確認」をクリックすると、データ確認画面が表示されます。データ確認画面では、個人別集計、労保区分の未設定データ、要確認データを確認することができます。
「従業員一覧」で従業員名をクリックすると、「データ確認」欄に該当者の各月の賃金集計結果と現時点の従業員情報(入退社日/雇保資格取得・喪失日/労保雇保適用設定名/給与規定Gr)が表示されます。
絞り込み機能 | 説明 |
---|---|
労保区分00+未設定 | 「労保区分:0」かつ「雇保区分:0」に絞り込みます。 |
要確認あり |
「要確認」欄に〇が表示されているデータに絞り込みます。 |
全員 | 全員表示します。 |
労保雇保区分の個別修正
確定済み給与(賞与)データの労保/雇保区分を修正する場合は、下記の操作で修正をおこないます。
修正方法は従業員の給与(賞与)データ毎に「個別に修正する方法」、もしくは複数の従業員の給与(賞与)データを「一括修正する方法」があります。
- 修正が必要な従業員の給与(賞与)データの鉛筆マークをクリックします。
- 「労災保険/雇用保険区分修正」フォームが表示されます。
- 修正後の「適用設定名」「労災保険区分」「雇用保険区分」を選択します。メモ欄に覚書を残すことも可能です。入力後「保存」をクリックします。
※こちらのフォームで「労保対象額」の同時修正も可能です。「労保対象額(修正)」欄に修正後の対象賃金を入力してください。詳細は▶こちらをご確認ください。 - 区分修正が完了していることを確認します。メモ欄を入力した場合はメモマークが表示されます。
労保雇保区分の一括修正
複数の従業員の給与(賞与)データを同じ「適用設定名(労働保険番号)」かつ、同じ「労保/雇保区分」に変更する場合に「一括変更」を活用します。
労災保険は複数の事業場の番号を継続一括で1本に、雇用保険は事業場単位で設置する場合は、「適用設定名」を一括修正することも可能です。「適用設定名のみ変更する場合」をご確認ください。
- 「一括変更」にチェックを入れます。
- 修正対象の給与(賞与)データにチェックを入れます。手動でチェックを入れることもできますが、下記A~Cの操作で複数まとめてチェックを入れることもできます。
A 従業員名のチェックボックスにチェックを入れると、当該従業員の全ての給与(賞与)データにチェックが入ります。
B 給与(賞与)データのチェックボックスにチェックを入れると、全ての従業員の給与(賞与)データにチェックが入ります。
C 姓名のチェックボックスにチェックを入れると、全ての従業員の全ての給与(賞与)データにチェックが入ります。
チェックを外すとリセットされます。 - 「一括変更(〇/〇件)」をクリックします。(括弧内に選択されている件数を表示します。)
- 「労災保険/雇用保険区分一括修正」フォームが表示されます。修正後の「適用設定名」「労災保険区分」「雇用保険区分」を選択し「保存」をクリックします。
- 区分修正が完了していることを確認します。
「適用設定名」のみ変更する場合
労働保険継続事業の一括申請を適用している場合で、下記の場合は、区分修正画面で「適用設定名」を一括修正することができます。登録方法詳細は▶こちらをご確認ください。
・労災保険:複数の事業場の番号を継続一括で1本にまとめる
・雇用保険:事業場単位で雇用保険を設置する
- 被一括事業の労働保険番号(一元適用)を選択し、「一括変更」にチェックを入れます。「すべて」を選択している場合や、二元適用の労働保険番号が選択されている場合は、適用設定名のみ一括変更機能が使用できないためご注意ください。
- 修正対象者を選択します。
- 「適用設定名のみ変更」にチェックを入れ、「適用設定名」を選択し「保存」をクリックします。(二元適用の労働保険番号に変更することはできません)
「呼び出し元画面の適用設定名で『一元適用』以外の労働保険が選択中のためチェックをONにできません。『一元適用』の労働保険を選択してください。」のメッセージが出る場合は、手順1の「適用設定名」を確認してください。
適用設定名で「すべて」が選択されている場合は、プルダウン(▼)から被一括事業の労働保険番号(一元適用)を選択してください。二元適用の労働保険番号が選択されている場合は、適用設定名のみ一括変更機能は使用できません。 - 適用設定名の修正が完了していることを確認します。
区分修正時の注意点
- 区分修正画面で修正をおこなった場合は、年度更新データ作成画面の更新もしくは、「再計算」をクリックしメッセージを「OK」とすることで集計結果を確認することができます。
- 区分修正で適用する労働保険番号(「適用設定名」)を変更した場合、修正先の労働保険番号の年度更新データが集計済みでも、修正先の労働保険データに対して年度更新の再計算がかかります。