▶算定進捗管理画面から「算定基礎届」の申請データの作成と電子申請をおこなう方法をご案内します。
目次
・算定データを作成する
・算定申請データ作成画面の操作方法
┣項目説明
┗算定対象従業員が表示されない場合
・電子申請をする
┗未送信トレイへ保存後に対象者を追加する方法
算定データを作成する
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▶算定進捗管理画面を開き、データ作成ステータスが「未作成」で、給与データが3ヶ月分確定している事業所を選択します。
- 「算定データ作成」フォームが表示されます。算定基礎届を作成する従業員が属する給与規定グループを選択し、「作成」をクリックします。算定データ作成をした時点で、算定進捗管理画面の「データ作成ステータス」が「一時保存」に切り替わります。
※複数の給与規定グループを使用している場合は、算定進捗管理画面の右上「・・・」>「+データ追加」よりグループごとにデータを作成します。
算定期間3ヶ月分の給与データを確定していない場合は、確認ウィンドウが表示されます。算定データ作成後に給与データの確定や修正をしても、基礎日数を読み込むことができません。対象期間中の給与データが確定した状態でデータ作成をおこなってください。
- 算定データを作成すると「データ確認」画面が表示されます。参考情報や要確認ありとなっている従業員の情報を確認し、「データ作成画面へ」をクリックします。「データ確認」画面は、あとで確認することもできます。
- 「算定申請データ作成」画面が表示されます。
- 作成途中の算定申請データを一時保存する場合は、「保存・申請」より「一時保存」をクリックします。
算定申請データ作成画面の操作方法
算定データを作成すると、算定進捗管理画面のデータ作成ステータスが「一時保存」になります。データ行を選択することで該当の事業所の「算定申請データ作成」画面が開きます。
A 概要表示:クリックすると対象データの給与計算規定と算定基礎届特記事項を確認できます。
B 表示設定:算定申請データ作成画面の一時的な表示項目設定をすることができます。「表示設定」をクリックし、「表示設定」フォームで表示したい項目にチェックを付け、「OK」をクリックします。※表示設定の保存はできません。
C データ確認:算定データ作成時に表示されたデータ確認画面が開きます。
D 事業所情報:クリックすると事業所情報画面が表示されます。
E :クリックすると「マスタ再取得」「手入力データを元に戻す」「月変申請」をすることができます。
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マスタ再取得:確定済み給与データの内容や、従業員情報を変更したときに使用します。確定済み給与データを変更した場合、賃金データは更新されますが、支払基礎日数は更新されないため手修正が必要です。※手入力したデータは更新されません。また、未送信トレイへ保存後はマスタ再取得ができませんのでご注意ください。
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手入力データを元に戻す:算定申請データ作成画面で手入力した「通貨によるものの額」「修正平均」を元に戻す場合に使用します。
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月変申請:届出欄が「7月変該当」となっている従業員の月額変更届を作成できます。
- Excel出力:算定申請データ作成画面に表示されている情報をExcel形式で出力できます。入力した内容を印刷して確認する場合などにご活用ください。
F 保存・申請:算定申請データ作成画面で入力した内容の「一時保存」と「電子申請」ができます。「設定」をクリックするとチェック項目の編集や、未送信トレイ設定ができます。
G 算定基礎届に使用するデータが表示されます。下記の項目説明を参考に、必要に応じてデータを編集します。
項目説明
算定申請データ作成画面上で直接入力できる項目は、背景色が白色・黄色で表示されます。背景色が灰色の項目は、マスタ情報(従業員情報・給与データ)を参照しています。※「通貨によるものの額(4月~6月)」はダブルクリックすることで金額を編集することができます。
項目名 |
既定 |
マスタ 再取得 |
説明 |
---|---|---|---|
届出 | ○ |
以下のいずれかが表示されます。算定基礎届を提出する従業員は「○」を選択します。
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No | ○ | ○ | 従業員Noが表示されます。 |
基金番号 | 従業員情報の厚生年金基金番号が表示されます。 | ||
組合番号 | 従業員情報の健康保険組合番号が表示されます。 | ||
氏名 | ○ | ○ | 従業員氏名が表示されます。 |
○ | クリックすると従業員情報画面が表示されます。 | ||
○ | クリックすると賃金台帳画面が表示されます。 | ||
基本情報 | ○ | ○ |
従業員情報に登録されている下記の項目が表示されます。 「健康保険被保険者整理番号」「生年月日」が未登録の場合は、該当項目の背景が赤く表示されます。従業員情報を修正し、「・・・」>マスタ再取得をする必要があります。 |
従前報酬 | ○ | ○ |
従業員情報に登録されている下記の項目が表示されます。 従業員情報に登録されている標準報酬月額>改定年月が前年6月以前の場合は、改定年月が赤字で表示されます。従業員情報を修正し、「・・・」>マスタ再取得をする必要があります。 |
支払基礎日数(支払日) |
○ |
事業所情報>基本情報タブ>▶算定処理の起算月で設定されている起算月をもとに、算定対象期間3か月分の基礎日数を表示します。 基礎日数は、確定済みの給与データから下記の内容で集計されます。 ・月給者:暦日数 (例外)
・日給者・時給者(月給者以外):出勤日数+有給日数+休日出勤日数 (例外)
対象期間中に資格取得した場合は、背景色が黄色で表示され、該当のセルにカーソルを合わせると確認事項が表示されます。必要に応じて基礎日数を修正します。 |
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給与区分 | ○ | ○ | 従業員情報の給与支給形態が表示されます。 |
通貨によるものの額(支払日) |
○ 4~6月 |
○ |
事業所情報>基本情報タブ>▶算定処理の起算月で設定されている起算月をもとに、算定対象期間3か月分の社会保険対象額を表示します。 確認が必要な項目は背景色が黄色で表示され、カーソルを合わせると確認事項が表示されます。 |
現物によるものの額(支払日) |
現物支給がある場合に金額を入力します。 | ||
休業 |
算定対象期間中に休業があり、7月1日時点で一時帰休が解消している場合に使用します。※7月1日時点で一時帰休が解消していない場合は使用しません。 7月1日時点で一時帰休の状況が解消している場合は、休業手当を含まない月のみが手続きの対象になります。休業手当支給がある月にチェックを入れ、計算の除外設定をします。除外設定をすることで、対象となる月のみで「修正平均」が自動計算されます。 3ヶ月すべてにチェックを付けた場合は、「修正平均」に従前の報酬月額を入力し、届出を作成します。 算定対象期間中に休業があった場合は、備考>「その他」に一時帰休の実施期間を入力します。 ※こちらの内容は、年金事務所が発行している「算定基礎届の記入・提出ガイドブック」に掲載されている内容をもとに記載しています。休業の扱いや記載方法は、提出先の指示に従ってください。 |
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総計 | ○ | ○ | 支払基礎日数をもとに、算定手続きの対象となる社会保険対象額の総計を表示します。 |
3ヶ月平均 | ○ | ○ | 総計に表示されている金額を対象月数で割った金額が表示されます。 |
修正平均 | ○ |
以下に該当する場合に、修正平均額が自動計算されます。
※セルをダブルクリックすることで、金額を編集できます。電子申請では、1000円以上の金額のみ対応しています。0円の場合は空欄とし、その他欄に実際の金額を記載して申請してください。 |
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遡及支払額 | 4月~6月支給の給与で遡及支払があった場合に入力します。 | ||
遡及月 | 遡及月を入力します。 | ||
昇(降)給 | 算定対象期間において、昇給または降給のあった月の支払月と、昇給↑または降給↓の区分をプルダウン(▼)から選択します。 | ||
新報酬 | ○ | ○ | 3ヶ月平均もしくは修正平均から、算定後の等級を自動計算し、表示します。 |
等級差 | ○ | ○ | 従前の等級と算定後の等級を比較して等級差を表示します。 |
備考 | ○ |
下記の設定ができます。マスタ情報をもとに自動設定されます。必要に応じて画面上で編集します。 <自動設定の内容>
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要確認 | ○ | 算定データ作成時にソフトが判別した確認事項を表示します。電子申請には使用しない項目です。データチェック時にご活用ください。 | |
メモ | ○ | 電子申請には使用しない項目です。算定基礎届データを作成する際のメモ機能として利用します。 |
※既定表示欄が「空欄」の項目は、「表示設定」を変更することで項目を表示できます。
※マスタ再取得欄が「○」の項目は、「・・・」>マスタ再取得にて、確定済み給与データの内容や従業員情報の再取得ができます。(手入力している項目は更新されません)
算定対象従業員が表示されない場合
算定データ作成画面に対象従業員が表示されない場合は、該当者の従業員情報>▶社保労保タブの下記項目をご確認ください。
- 「社会保険資格取得年月日」が入力されているか(不明な場合は未確認にチェックが入っているか)
- 70歳以上被用者の場合は、「社会保険資格喪失年月日」は空欄になっているか
上記項目を修正された場合は、下記操作方法で算定申請データの新規作成をお願いいたします。
(算定申請データを作成後に対象者を追加することはできません。ただし、未送信トレイ保存後に対象者を追加し申請することは可能です。こちらの操作方法は「未送信トレイへ保存後に対象者を追加する方法」をご確認ください。)
- 算定進捗管理画面の右上「・・・」>「+データ追加」をクリックし、算定申請データを新規作成します。
- 新規作成した算定申請データの算定データ作成画面を開き、追加したい対象者が表示されているか確認します。
- 古い算定申請データは、▶算定進捗管理画面のデータ行右端「・・・」>「非表示にする」で非表示設定をお願いします。
電子申請をする
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項目説明を参考に算定申請データを作成したら、「保存・申請」をクリックします。チェック項目を確認し、「未送信トレイへ」をクリックします。ダブルチェック後に申請データを作成する場合は、「一時保存」しておきます。
チェック項目の内容変更や、未送信トレイ設定を変更する場合は「設定」をクリックします。算定申請設定フォームの設定内容を必要に応じて変更します。
- 「未送信トレイへ」を選択すると確認ウィンドウが表示されるので、「OK」をクリックします。
- 未送信トレイへの保存が完了すると2つ目の確認ウィンドウが表示されます。未送信トレイに移動し、電子申請をする場合は「OK」をクリックします。
- 未送信トレイに移動すると「社会保険_算定基礎届」画面が表示されます。算定基礎届タブの内容を確認し、「送信」をクリックします。
エラー内容がある場合は、対象のセルが赤枠で表示されます。対象のセルをクリックすることでエラー内容を確認できます。セルの背景色が白色の項目は、直接データを編集することができます。※未送信トレイで修正した内容は「算定申請データ作成」画面には反映しません。
氏名に電子申請に利用できない文字が含まれている場合は、「氏名(漢字)に電子申請使用不可文字が含まれる場合に省略」にチェックを入れることで、該当者の氏名欄を空欄にして電子申請ができます。
【未送信トレイへ保存後に対象者を追加する方法】
算定申請データ作成画面で、算定対象者が漏れていた場合は、未送信トレイから対象者追加ができます。対象者追加マークをクリックし、該当者を追加し、データ入力します。
※未送信トレイへ保存後に対象者追加する場合は、算定進捗管理画面及び算定申請データ作成画面には反映されません。
- 「送信」をクリックすると、申請データ送信確認ウィンドウが表示されます。対象者を確認し、「送信」をクリックします。送信せず、未送信トレイに一時保存する場合は「未送信トレイ保存」をクリックします。
※算定基礎届の電子申請は毎年7月1日に受付を開始します。
申請データ送信をすると、事業所情報>▶基本情報タブ>算定基礎届後の標準報酬更新設定で「電子申請送信後に自動設定」と設定している場合は、算定基礎届の送信後に従業員情報>▶社保労保タブ>標準報酬月額欄の「月額改定」が自動設定されます。
※従業員情報に同年7月以降改定の月額改定情報が登録されている場合は自動登録されません。
電子申請後の進捗状況や公文書・返戻票は「▶電子申請一覧」から確認します。「▶算定進捗管理」画面の「電子申請データステータス」欄では、電子申請の状況のみ確認することができます。
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