事業所計算式画面の計算作成タブでは4つの方法から選んで計算式を作成できます。
目次
・選択できる作成方法の紹介
・直接作成の操作手順
・条件分岐の操作手順
・給与区分ごとの設定操作手順
・部署ごとの設定操作手順
選択できる作成方法の紹介
FORROUでは計算式の作成方法を以下の4つから選んで作成します。選択した方法により計算作成画面が切り替わります。
【直接作成】
計算作成時に利用できる項目を組み合わせて自由に計算式を作成できます。複雑な計算式を自由に組みんだり、既存の計算式の1部分のみ変更したりする場合にお勧めです。
【条件分岐】
条件により分岐する計算式を作成できます。IF文を使った「もし“A”なら“a“、それ以外は"b"」という計算式を作成します。
【給与区分ごとの設定】
給与区分(月給者、日給者、時間給者)によって条件分けをして計算式を作成できます。
【部署ごとの設定】
所属部署によって条件分けをして計算式を作成できます。
<補足:計算作成時に利用できる項目>
計算式作成で利用できる項目は、以下の通りです。項目を選択してダブルクリックすると計算式作成枠内に表示されます。(枠内のカーソル位置に挿入されます。)
※E:等号・符号のみワンクリックで枠内に表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
A:従業員情報の登録値 | 従業員情報で登録されている固定値 |
B:勤怠データ | 給与(賞与)入力計算画面で入力する勤怠データ(時間や日数、回数など) |
C:率・単価等 | 給与マスタ>係数単価タブで設定されている係数単価の設定値および計算で求められた計算単価(時間外単価、欠勤単価、遅早単価など) |
D:計算結果・入力項目 | 計算で求められた結果および給与マスタ>係数単価タブで追加した入力項目の入力値 |
E:等号・符号 | 計算で利用する計算記号 ×(掛け算) +(足し算) ÷(割り算) ー(引き算) ()(カッコ) ,(カンマ) <>(等しくない) =(等しい) <(より小さい) <=(以下) >(より大きい) >=(以上) |
F:関数 | IF(,,) SUM() AND() OR() MAX() MIN() MOD(,) INT() ROUNDDOWN(,) ROUNDUP(,) ROUND(,) |
直接作成の操作手順
直接作成では、枠内にカーソルを合わせながら「計算作成時に利用できる項目」を組み合わせて自由に計算式を作成できます。以下の例に沿って操作手順をご説明します。
例)個人ごとに異なる出張単価×出張回数で計算する出張手当を作成する場合
手順1.「給与/賞与」「項目グループ」「作成項目」を選択する
例として挙げる出張手当の作成では、以下のように選択します。
給与/賞与 ⇒ 給与、項目グループ ⇒ 支給、作成項目 ⇒ 出張手当
※出張手当および出張回数、出張単価はあらかじめ給与マスタで項目追加しておく必要があります。
【出張手当】▶手当・控除タブ:手当項目に追加(手当分類=変動(計算式))
【出張回数】▶勤怠タブ:勤怠項目に追加
【出張単価】▶係数単価タブ:給与項目の個人項目に追加(従業員情報で出張単価を入力)
手順2.作成方法「直接作成」を選択する
初期表示は直接作成です。直接作成が選択されているか確認します。
手順3.各項目や等号・符号を選んで計算式を作成する
以下の手順で各項目や等号・符号を選択して計算式枠内に計算式を組み立てます。
①計算式枠内にカーソルを置きます。
※既に計算式が設定されている場合は、計算式を修正・追加したい箇所にカーソルを置きます。最初から作成し直す場合は、クリアをクリックして設定をリセットしてから作成してください。
②A:従業員情報の登録値から「出張単価」をダブルクリック ⇒ E:等号・符号から「×」をクリック ⇒ B:勤怠データから「出張回数」をダブルクリックします。
手順4.端数処理を選択する
計算式の結果で円未満の端数が発生した場合、端数処理が必要な場合は端数処理方法を選択し、「現在の計算式を端数処理する」をクリックします。
手順5.計算式を確認後、「保存」する
作成した計算式を確認後、右上の「保存」をクリックして設定内容を保存します。
条件分岐の操作手順
条件分岐では、条件により分岐する計算式を作成する時に利用します。以下の例に沿って操作手順をご説明します。
例)正社員のみ〇〇手当は月額固定で、それ以外は〇〇単価×時間とする場合
手順1.「給与/賞与」「項目グループ」「作成項目」を選択する
例として挙げる〇〇手当の作成では、以下のように選択します。
給与/賞与 ⇒ 給与、項目グループ ⇒ 支給、作成項目 ⇒ 〇〇手当
※〇〇手当および〇〇単価、〇〇時間はあらかじめ給与マスタで項目追加しておく必要があります。
【〇〇手当】▶手当・控除タブ:手当項目に追加(手当分類=変動(計算式))
【〇〇時間】▶勤怠タブ:勤怠項目に追加
【〇〇単価】▶係数単価タブ:給与項目の個人項目に追加(従業員情報で〇〇単価を入力)
手順2.作成方法「条件分岐」を選択する
条件分岐を選択し、画面を切り替えます。
手順3.各項目や等号・符号を選んで計算式を作成する
以下の手順で各項目や等号・符号を選択して計算式枠内に計算式を組み立てます。
①【A】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「雇用形態」をダブルクリック ⇒ 雇用形態条件追加フォームで「正社員なら」を選択し追加をクリック
②【a】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「〇〇単価」をダブルクリック
➂【それ以外】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「〇〇単価」をダブルクリック ⇒ E:等号・符号から「×」をクリック ⇒ B:勤怠データから「〇〇時間」をダブルクリック
手順4.最終端数処理を選択する
計算式の結果で円未満の端数が発生した場合の処理方法を「処理しない」「切り上げ」「切り捨て」「四捨五入」から選択します。
手順5.計算式を確認後、「保存」する
作成した計算式を確認後、右上の「保存」をクリックして設定内容を保存します。
条件分岐が2つ以上ある場合は、+追加をクリックすると条件入力欄が追加されます。
給与区分ごとの設定操作手順
給与区分(月給者、日給者、時間給者)によって条件分けをして計算式を作成するときに利用します。以下の例に沿って操作手順をご説明します。
例)基本給の計算で月給者は月額固定、日給者は基本給×(出勤日数+有給日数)、時間給者は基本給×出勤時間とする場合
手順1.「給与/賞与」「項目グループ」「作成項目」を選択する
例として挙げる基本給の作成では、以下のように選択します。
給与/賞与 ⇒ 給与、項目グループ ⇒ 支給、作成項目 ⇒ 基本給
手順2.作成方法「給与区分ごとの設定」を選択する
給与区分ごとの設定を選択し、画面を切り替えます。
手順3.各項目や等号・符号を選んで計算式を作成する
以下の手順で各項目や等号・符号を選択して計算式枠内に計算式を組み立てます。
①【月給者の場合】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「基本給」をダブルクリックします。
②【日給者の場合】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「基本給」をダブルクリック ⇒ E:等号・符号から「×」と「()」をクリックします。
日給者の場合の枠内に表示された()の間にカーソルを置きます。
B:勤怠データから「出勤日数」をダブルクリック ⇒ E:等号・符号から「+」をクリック ⇒B:勤怠データから「有給日数」をダブルクリックします。
➂【時間給者の場合】を選択します。
A:従業員情報の登録値から「基本給」をダブルクリック ⇒ E:等号・符号から「×」をクリック ⇒ B:勤怠データから「出勤時間」をダブルクリックします。
手順4.最終端数処理を選択する
計算式の結果で円未満の端数が発生した場合の処理方法を「処理しない」「切り上げ」「切り捨て」「四捨五入」から選択します。
手順5.計算式を確認後、「保存」する
作成した計算式を確認後、右上の「保存」をクリックして設定内容を保存します。
部署ごとの設定操作手順
所属部署によって条件分けをして計算式を作成するときに利用します。以下の例に沿って操作手順をご説明します。
例)本社勤務の従業員のみ地域手当を支給する場合
手順1.「給与/賞与」「項目グループ」「作成項目」を選択する
例として挙げる地域手当の作成では、以下のように選択します。
給与/賞与 ⇒ 給与、項目グループ ⇒ 支給、作成項目 ⇒ 地域手当
※地域手当および地域手当単価あらかじめ給与マスタで項目追加しておく必要があります。
【地域手当】▶手当・控除タブ:手当項目に追加(手当分類=変動(計算式))
【地域手当単価】▶係数単価タブ:係数単価設定に追加(設定値=地域手当の金額)
手順2.作成方法「部署ごとの設定」を選択する
部署ごとの設定を選択し、画面を切り替えます。
手順3.各項目や等号・符号を選んで計算式を作成する
以下の手順で各項目や等号・符号を選択して計算式枠内に計算式を組み立てます。
①【部署】をプルダウンから選択します。ここでは「本社」を選択します。
②C:率・単価等から「地域手当単価」をダブルクリックします。
➂【それ以外】を選択します。
E:等号・符号の入力枠内に半角数字で「0」を入力し「↑」をクリックします。
(「それ以外」の枠内にカーソルを置き、直接数字を入力することもできます)
手順4.最終端数処理を選択する
計算式の結果で円未満の端数が発生した場合の処理方法を「処理しない」「切り上げ」「切り捨て」「四捨五入」から選択します。
手順5.計算式を確認後、「保存」する
作成した計算式を確認後、右上の「保存」をクリックして設定内容を保存します。
条件分けする部署が2つ以上ある場合は、+追加をクリックすると条件入力欄が追加されます。