労働保険継続事業の一括申請を適用している場合の労働保険データの登録方法について、下記2つのパターンでご案内します。
パターン A
・労災保険:複数の事業場の番号を継続一括で1本にまとめる
・雇用保険:複数の事業場を1本の番号で処理する
パターン B
・労災保険:複数の事業場の番号を継続一括で1本にまとめる
・雇用保険:事業場単位で雇用保険を設置する
目次
・労働保険継続事業の一括申請を適用している場合の登録方法
┣パターンA(労災保険も雇用保険も複数の事業場の番号を1本にまとめる場合)
┗パターンB(労災保険は複数の事業場の番号を継続一括で1本に、雇用保険は事業場単位で設置する場合)
・登録済み労働保険データの継続一括区分を変更する方法
労働保険継続事業の一括申請を適用している場合の登録方法
パターンA:労災保険も雇用保険も複数の事業場の番号を1本にまとめる場合
(例)アミューズメント施設運営会社。K支店に5人在籍しており、継続一括で労災保険も雇用保険も複数の事業場の番号を1本にまとめている。
- 「一元適用」で本社用の労働保険データを登録します。「継続一括:指定事業(本社等)」を選択します。
- 「一元適用」で支店用の労働保険データを登録します。「継続一括:被一括事業(支店等)」を選択します。雇用保険加入設定は「対象外」とします。
- 必要に応じて共通設定欄にK支店の情報を登録しておきます。
- 従業員情報>社保労保タブ「労災保険/雇用保険区分設定」は、「本社」を選択します。
パターンB:労災保険は複数の事業場の番号を継続一括で1本に、雇用保険は事業場単位で設置する場合
(例)アミューズメント施設運営会社。K支店に50人在籍している。労災保険は継続一括で一本にまとめているが、雇用保険はK支店で個別に設置している。
- 「一元適用」で本社用の労働保険データを登録します。「継続一括:指定事業(本社等)」を選択します。
- 「一元適用」で支店用に労働保険データを登録します。「継続一括:被一括事業(支店等)」を選択します。雇用保険加入設定は「対象」とします。
- 編集モードに切り替え「共通設定」「雇用保険」欄にK支店の情報を登録します。登録情報は雇用保険手続きや、給与計算時の雇用保険料率の計算に使用します。
- 労働保険マスタの「継続一括」欄で年度更新集計の設定をおこないます。
年度更新の算定基礎賃金の集計処理で、被一括事業の集計結果を指定事業(本社等)に集約する場合は、「被一括事業も集計対象にする」にチェックを入れ、集約先の指定事業(本社等)の適用設定名をプルダウン(▼)から選択し、保存します。
- 従業員情報>社保労保タブの「労災保険/雇用保険区分設定」は、雇用保険加入対象の労働保険データ(「本社」もしくは「K支店」)を選択します。
<本社>
<K支店>
登録済み労働保険データの継続一括区分を変更する方法
- 編集モードの状態で修正をおこなう適用設定名を選択します。
- 労働保険マスタ>継続一括欄を変更し、「保存」をクリックします。
被一括事業(支店等)を選択した場合のみ、「被一括事業も集計対象にする」にチェックおよび集約先の指定事業(本社等)の適用設定名の選択欄が表示されます。