定額減税登録画面の操作方法をご案内します。
定額減税登録画面では、従業員情報や前年の年末調整計算結果をもとに所得税定額減税対象者の自動抽出、定額減税額の自動算出をおこないます。定額減税人数の直接修正も可能です。毎月の給与(賞与)計算時に、こちらの画面で登録された定額減税額を源泉徴収税額から控除する仕組みです。
目次
・定額減税登録画面の表示方法
・定額減税登録画面の表示項目
・定額減税登録画面の操作方法
┣FORROUに登録されている従業員情報をもとに定額減税額を集計する場合
┗税扶養人数や定額減税調整入力を手入力し、定額減税額を集計する場合
・定額減税登録画面の出力方法
・定額減税登録画面で集計・手入力後に入社した従業員の登録方法
・6月2日以降に入社した従業員について
・5月31日以前に退職した従業員について
定額減税登録画面の表示方法
- サイドメニューの給与賞与処理メニューから定額減税登録をクリックします。
- 定額減税登録画面が表示されます。
(従業員情報はFORROUへの登録順で表示されます。並び替え機能はございません。)
定額減税登録画面の表示項目
項目名 | 内容 | ||
---|---|---|---|
従業員 | 従業員No | 従業員Noが表示されます。 | |
姓名 | 従業員の氏名が表示されます。 | ||
入社日 | 入社年月日が表示されます。 | ||
退社日 | 退職年月日が表示されます。 | ||
定額減税 |
定額減税人数状態 |
定額減税人数の登録状態を表示します。 ・集計済 ・手入力 ・取込 ・未集計 |
|
定額減税人数(本人含む) |
現在登録されている定額減税対象となる人数が表示されます。 | ||
定額減税額 | 定額減税人数から定額減税額を算出し表示します。 | ||
定額減税調整入力 |
定額減税額の調整が必要な場合に使用します。定額減税額と、定額減税調整入力の合計額がFORROUでの定額減税額となります。 | ||
定額減税累計 |
給与(賞与)計算で確定済みの定額減税額の累計額が表示されます。 | ||
定額減税残り |
未控除分の定額減税額が表示されます。 | ||
参 考 情 報 |
本人 | 本人区分 |
従業員情報>▶税・保険料等タブに登録されている「課税区分」が表示されます。 |
非居住者 | 従業員情報>▶税・保険料等タブに登録されている「本人区分」で非居住者が選択されてる場合は「○」が表示されます。 | ||
前年課税累計額 |
2023年の確定済み年末調整データが存在する場合、2023年の課税累計額が表示されます。 | ||
配偶者 | 姓名 | 配偶者の氏名が表示されます。 | |
所得税扶養区分 |
従業員情報>▶扶養者タブ>配偶者の「所得税扶養区分」が対象の場合は「○」が表示されます。 |
||
非居住者 |
従業員情報>▶扶養者タブ>配偶者の「その他の区分」で非居住者が選択されている場合は「○」が表示されます。 |
||
前年所得 | 2023年の確定済み年末調整データが存在する場合、2023年の配偶者の所得額が表示されます。 | ||
同一生計配偶者 |
2023年の配偶者の所得額が48万円以下、もしくは2023年の確定済み年末調整データが存在しない場合は「○」が表示されます。 | ||
扶養 | 扶養親族 | 従業員情報>▶扶養者タブで「所得税扶養区分」が対象と登録されている扶養者の氏名と2024年1月1日時点の年齢が表示されます。従業員情報>扶養者タブの「その他の区分」で非居住者が選択されている場合は、年齢の後ろに(非居住者)と表示されます。 年少者についても定額減税対象人数に含める場合は「所得税扶養区分」にチェックを入れることで扶養親族欄に表示されます。 |
|
税扶養ではない | 従業員情報>▶扶養者タブで「所得税扶養区分」が対象と登録されていない扶養者の氏名と2024年1月1日時点の年齢が表示されます。従業員情報>扶養者タブの「その他の区分」で非居住者が選択されている場合は、年齢の後ろに(非居住者)と表示されます。 | ||
参考 |
定額減税人数に関する集計情報が表示されます。 |
定額減税登録画面の操作方法
FORROUに登録されている従業員情報をもとに定額減税額を集計する場合
- 画面上部の「全て選択」「定額減税人数が未集計の従業員のみ選択」もしくは定額減税欄を集計する従業員のチェックボックスにチェックを入れ「集計」をクリックします。
- 確認ウィンドウの「OK」をクリックします。
- 定額減税欄に集計結果が水色背景で表示され、参考欄の内容が更新されます。集計内容を確認し、「保存」をクリックします。
「定額減税人数」「定額減税額」は従業員情報>扶養者タブの「所得税扶養区分」にチェックがあり、税扶養対象として登録されている扶養者を集計します。年少者についても定額減税対象人数に含める場合は「所得税扶養区分」にチェックを入れることで定額減税対象者として集計されます。
配偶者の場合は、税扶養対象として登録されているかに加え、同一生計配偶者として集計された場合に定額減税対象として加算されます。
参考情報の「同一生計配偶者」欄は、2023年の年末調整データで配偶者の所得額が48万円以下と登録されているか、2023年の確定済み年末調整データが存在しない場合に「○」が表示されます。 - 集計結果が保存され、定額減税欄が水色背景から白背景に変わります。
定額減税額集計後に定額減税人数を変更する場合は以下の方法で対応します。・従業員情報の扶養者情報を修正後に再度「集計」する
・「定額減税人数(本人含む)」を手入力する。操作方法は下記「税扶養人数や定額減税調整入力を手入力し、定額減税額を集計する場合」をご確認ください。
税扶養人数や定額減税調整入力を手入力し、定額減税額を集計する場合
- 画面上部の「全て選択」「定額減税人数が未集計の従業員のみ選択」もしくは従業員欄の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、定額減税欄を編集する従業員を選択し、「編集」をクリックします。
- 「定額減税人数(本人含む)」と「定額減税調整入力」の背景が黄色くなり、直接入力できるようになります。
・「定額減税人数(本人含む)」や「定額減税調整入力」を手入力すると「定額減税額」と「定額減税額残り」が自動計算されます。
・「定額減税人数(本人含む)」を編集した場合、定額減税人数状態に「手入力」と表示されます。
内容を確認して「保存」をクリックします。 - 確認ウィンドウの「OK」をクリックします。
- 手入力した内容が保存され、定額減税欄が黄色背景から白背景に変わります。
「定額減税人数(本人含む)」を手入力した場合は、「参考」欄に「定額減税人数が手入力されています。」と表示されます。
定額減税登録画面の出力方法
定額減税登録画面の情報をExcel形式で出力することができます。
顧問先に出力したExcelデータをお渡しいただくことで、所得税の定額減税に関する情報を共有することが可能です。
また、FORROUでは控除事績簿の出力には対応しておりません。2024年6月1日以降に支払われる給与(賞与)計算の確定後、Excel出力したデータをご活用ください。
- 定額減税画面右上の「EXCEL出力」をクリックします。
- 保存先を指定し、必要に応じてファイル名を変更して「保存」をクリックします。
- Excel形式で定額減税登録画面の情報が出力されます。
定額減税登録画面で集計・手入力後に入社した従業員の登録方法
従業員情報に社員を追加すると定額減税登録画面に「未集計」として反映されます。
「定額現在人数が未集計の従業員のみ選択」をクリックすることで「集計済」「手入力」以外の従業員が選択されるので、「集計」もしくは「編集」から定額減税額を登録します。
6月2日以降に入社した従業員について
2024年6月2日以降に入社した従業員につきましては所得税定額減税の対象外となります。
「集計」をおこなうと定額減税額が0円として算出され、「参考」に定額減税人数が0となる理由が表示されます。
なお、6月2日以降入社の従業員につきましては、「未集計」のまま運用しても問題ありません。
5月31日以前に退職した従業員について
2024年5月31日以前に退職した従業員につきましては所得税定額減税の対象外となります。
5月31日以前に退職し、6月1日以降に賃金支給が発生する従業員は、定額減税登録画面の登録内容の変更が必要な場合があります。
月次減税の計算は、定額減税登録画面で設定した「定額減税額」をもとにおこなうため、定額減税額を「0」以外で登録している場合は、従業員情報に退職日を登録する前に定額減税登録の修正をする必要があります。
※退職日が2024年5月31日以前の場合は定額減税登録画面で非表示となります。
5月31日以前に退職した従業員の月次減税額が計算されてしまう場合は、下記の手順にて定額減税登録の内容を修正します。
- 従業員情報の退職日を削除します。
- 定額減税登録画面を開き、5月31日以前退職者の「定額減税額」が「0」以外の場合は、対象者にチェックを付け、編集をクリックします。
- 「定額減税人数」を「0」に変更し、「保存」します。
- 「定額減税額」が「0」になったことを確認し、従業員情報に退職日を登録します。
- 「条件変更」でマスタ情報を更新し、給与計算をします。
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