労働保険の年度更新処理で、確定処理年度内に事業所情報>基本情報タブ>▶給与計算規定の「1月分給与計算期間」を変更すると、給与データの重複月や空白月が発生し算定基礎賃金の集計に影響が出る場合があります。給与賞与登録一覧画面を確認し、年月分が重複している、もしくは空白月がある場合は、集計結果編集画面にて算定基礎賃金のデータの修正をおこないます。
・【重複月がある場合】集計結果編集画面での修正方法
・【空白月がある場合】集計結果編集画面での修正方法
【重複月がある場合】集計結果編集画面での修正方法
事業所情報>基本情報タブ>▶給与計算規定の「1月分給与計算期間」を変更し、給与データの年月分に重複月がある場合の操作方法を、下記の事例でご案内します。
(例) 月末締め、翌月15日支払いの事業所で支払日ベースから締日ベースに変更した場合
9月分から「1月分給与計算期間」を「12/1-12/31(支払日ベース)」⇒「1/1-1/31(締日ベース)」に、「年度更新の起算月」を5月⇒4月に変更したケース
- .年度更新管理画面から、該当事業所の▶年度更新データ作成画面を開きます。
- 集計結果確認画面では、4月データ行に3月締め4月支払い分が表示され、9月分の賃金データが重複し合算されている状態です。対象人数は合算されず、同一人物は1人として集計されます。
- 「編集」をクリックします。
- 集計結果編集画面が表示されます。
- 5月~8月のデータ行を範囲選択し、4月~7月のデータ行にスライドするように貼り付けます。
貼り付け完了後、8月分のデータ行は削除し、対象人数を調整します。(対象人数は合算されず、同一人物は1人として集計されるため調整が必要です。)
※年度更新手続きでは確定年度1年間の情報を集計し、電子申請手続き(申告書)に利用するため、8月分のデータ行が空欄となり、9月分のデータ行に集約されていても差し支えございません。9月の重複分について、9月締めと8月締めに分けて管理する場合は、各月の情報を手集計していただき、集計結果編集画面に直接入力します。
- 「保存」します。
- 年度更新データ作成画面で「再計算」します。
- 「手入力された賃金集計表を上書きします。よろしいですか」で「手入力のまま再計算」を選択します。
- 再計算された集計結果を確認します。
【空白月がある場合】集計結果編集画面での修正方法
事業所情報>基本情報タブ>▶給与計算規定の「1月分給与計算期間」を変更し、給与データの年月分に空白月がある場合の操作方法を、下記の事例でご案内します。
(例) 月末締め、翌月25日支払いの事業所で締日ベースから支払日ベースに変更した場合
9月分から「1月分給与計算期間」を「1/1-1/31(締日ベース)」⇒「12/1-12/31(支払日ベース)」に、「年度更新の起算月」を4月⇒5月に変更したケース
- 年度更新管理画面から、該当事業所の▶年度更新データ作成画面を開きます。
- 集計結果確認画面では、4月データ行に5月締め6月支払い分が表示され、9月分のデータ行が空白の状態です。
最終月の3月分3月締めの算定基礎賃金のデータを手元に控えておきます。
- 事業所情報>基本情報タブ>▶給与計算規定の「年度更新の起算月」を、現在の「5月分」⇒「4月分」に変更し保存します。
- 再度▶年度更新データ作成画面を開き、「再計算」します。
再計算により、4月のデータ行に4月締め5月支払い分のデータが入ることを確認します。
- 「編集」をクリックします。
- 集計結果編集画面が表示されます。
- 10月~3月のデータ行を範囲選択し、9月~2月のデータ行にスライドするように貼り付けます。
貼り付け完了後、3月分のデータ行は削除します。
3月データ行に手順2で控えておいた最終月3月分3月締めの算定基礎賃金のデータを入力します。
- 「保存」します。
- 年度更新データ作成画面で「再計算」します。
- 「手入力された賃金集計表を上書きします。よろしいですか」で「手入力のまま再計算」を選択します。
- 再計算された集計結果を確認します。
※集計上、事業所情報>基本情報タブ>▶給与計算規定の「年度更新の起算月」を変更していますが、集計作業が終了したら来年度の集計に備えて「5月分」⇒「4月分」に戻します。
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▶集計結果編集画面の操作方法