年の途中で従業員が死亡退職した場合は、その時点で年末調整をする必要があります。ここでは死亡退職した従業員の年末調整についてご案内します。
死亡退職の場合は、生前に支払われた給与・賞与のみで年末調整をおこないます。死亡後に支給される給与・賞与を計算する場合は、年末調整計算を確定後に給与・賞与計算をおこないます。
目次
・事前準備
・死亡退職者の年末調整
・死亡後に支給する給与の計算をおこなう場合
事前準備
従業員情報にて退職者の退社年月日を登録しておきます。(▶従業員情報の確認・編集方法)
死亡退職者の年末調整
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▶事業所画面のサイドメニュー>年末調整>新規年調をクリックします。
※既に退職年の新規年調を作成されている場合は「登録一覧」から、該当年度のデータを選択し、手順3へ進みます。
- 年末調整新規設定画面が開きます。下記項目を設定し、「新規作成」をクリックします。
項目名 説明 年調処理年度 退職年をプルダウンから選択します。 給与規定グループタブ 死亡退職時の年末調整をおこなう従業員が属するグループを選択します。 年調結果 その年の年調結果の処理方法をプルダウンから選択します。 年調清算月 その年の年末調整で還付(徴収)額を清算する月をプルダウンから選択します。
※作成時点で年調結果の処理方法が未定の場合は「年調しない」を選択します。
- 年末調整画面が表示されたら、対象者追加アイコンをクリックし、対象者を追加します。
- 年末調整画面に対象者が追加されたことを確認し、「年調入力」をクリックします。
- 年調入力画面左側の従業員リストから対象者を選択し、画面右側に従業員情報を表示させ、編集をクリックします。
- 年調区分を2回クリックし、「年調する」に変更します。
- 本人情報タブ>本人区分>死亡退職欄でプルダウンから「死亡退職」を選択し、年末調整に必要な情報を入力し、「保存」します。年調入力画面の操作方法は▶こちらをご参照ください。
2024年5月31日以前に死亡し、年末調整での定額減税計算が対象外となる場合は、「死亡退職」を選択後、「5月31日以前に死亡か非居住者になり年末調整では定額減税を希望しない方」を選択し、「定額減税人数0人で年末調整を希望する」にチェックを入れ、「OK」をクリックし、「保存」します。
- 「年末調整に戻る」を選択し、年末調整画面が表示されたら、年調する欄に「○」が入っていることを確認し、「計算」をします。
- 計算結果を確認し、年調結果欄が「単独」以外の場合は、「設定」の「年調結果の清算方法を変更」から清算方法を「単独年調」に変更します。操作方法は▶こちらをご参照ください。
※清算方法変更後に再度年末調整計算をおこなう必要があります。
- 年末調整計算の結果を確認し、計算結果に問題がなければ「確定」をクリックします。
年末調整計算の詳細手順につきましては、▶年末調整データの計算・確定方法でご案内しておりますので、正しい計算結果が表示されない場合はご参照ください。
- 年末調整 確定フォームが表示されます。計算結果を確定する従業員を選択し「保存」をクリックします。
- 「年末調整を確定します。よろしいですか。」を「OK」で閉じます。
- 年末調整画面上で、年調する欄が「〇」⇒「済」に変わります。
- 源泉徴収票など、必要な帳票を作成します。▶源泉徴収票の作成方法
なお、FORROUでは還付明細書の出力には対応しておりません。
死亡後に支給する給与の計算をおこなう場合
死亡退職時の年末調整が確定していることを確認し、非居住者として給与計算をおこないます。
- 従業員情報>税・保険料等タブの源泉所得税等欄にある本人区分を「非居住」として「保存」します。
- 死亡後に支給する給与計算をし、明細入力画面で非課税として計算されていることを確認します。非課税対象者として計算されていない場合は、従業員情報を修正後、「▶条件変更」からマスタ情報を更新して再度給与計算をおこないます。