月60時間を超える時間外労働に対する割増賃金を支給する場合に、60時間超割増賃金を残業手当に含めて計上する方法をご案内します。
目次
・事前準備
・60時間超割増賃金を「残業手当」に含めて計上する
┣①(普通)残業時間と60時間超残業時間を分けて入力する場合
┗②総残業時間のみ入力する場合
事前準備
事前に、下記の設定をおこないます。
時間外単価の設定
計算設定タブの「計算単価の作成」より時間外単価の設定をおこないます。
詳細は▶こちらをご確認ください。
60時間超割増賃金を「残業手当」に含めて計上する
「残業手当」に60時間超割増賃金を含めて計上する場合は、勤怠項目の入力方法に応じて、「(普通)残業時間と60時間超残業時間を分けて入力する(①)」あるいは「総残業時間のみ入力する(②)」方法があります。
総残業時間のみ入力する場合は、入力した時間数から普通残業時間と60時間超残業時間を算出し、残業手当を計上します。
① (普通)残業時間と60時間超残業時間を分けて入力する場合
- 給与マスタで下記2項目を登録します。
・給与マスタ>▶勤怠タブで「60時間超残業時間」を追加登録します。
・給与マスタ>▶係数単価タブの会社給与・賞与欄で「60時間超割増率:1.5」を追加登録します。
- 給与マスタ>計算関係>計算設定タブの「時間外手当の作成」で「残業手当」の計算式を作成し保存します。
「勤怠の入力項目」および「割増率」は普通残業手当計算で使用するものを選択します。(後工程で60時間超残業手当計算に関する計算式を追加します)
※既に残業手当の計算式を設定している場合は手順3に進みます。
時間外手当の作成機能の操作方法は▶こちらをご確認ください。
- 計算作成タブで「残業手当」の計算式を変更します。
下記を選択し、直接作成欄で60時間超残業手当の計算式を追加し「保存」します。
・項目グループ: 支給
・作成項目: 残業手当
【追加する計算式】 + 60時間超残業時間 × 時間外単価 × 60時間超割増率1.5
<操作イメージ>
※直接作成欄では計算式を変更したい位置にカーソルを置き、計算式を直接入力することが可能です。また、各種パーツはダブルクリックすることで直接入力欄に挿入することも可能です。「E:等号・符号」欄のパーツはクリックで挿入します。直接作成欄の操作方法は▶こちらもご参考ください。
- 給与マスタ>計算関係>▶計算確認タブより「残業手当」の計算式の設定内容の確認と検算をおこないます。
- 給与計算を開始しているデータがある場合は、給与計算画面の左上「条件変更」から現在の給与マスタに更新後、再計算をおこなうことで、設定内容が反映されます。詳細は▶こちらをご確認ください。
② 総残業時間のみ入力する場合
総残業時間から普通残業時間と60時間超残業時間を算出し、残業手当を計上する場合は、給与マスタ>計算関係>計算設定タブ「時間外手当の作成」機能で設定が可能です。
※「残業時間」だけを参照し計算をおこなうため、その他の時間外労働(休日出勤、深夜残業等)も含めた時間での計算機能は搭載しておりません。
- 給与マスタ>計算関係>計算設定タブの「時間外手当の作成」で、「残業手当」の計算設定をおこないます。「1か月60時間を超える場合は超える分の割増率」にチェックを入れ、設定を保存します。(初期表示で割増率「1.5」と表示されます。)
時間外手当の作成機能の操作方法は▶こちらをご確認ください。
※既に残業手当に独自の計算式を設定している場合は、「時間外手当の作成」機能で設定することにより、既存の計算式が上書きされますのでご注意ください。
- 給与マスタ>計算関係>▶計算確認タブより「残業手当」の計算式の設定内容の確認と検算をおこないます。
- 給与計算を開始しているデータがある場合は、給与計算画面の左上「条件変更」から
現在の給与マスタに更新後、再計算をおこなうことで、設定内容が反映されます。詳細は▶こちらをご確認ください。
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